
こんにちは、サイホクアジング編集部のトラヤです!
アジンガーの皆さまなら、「ナイトアジングするなら常夜灯のある漁港が一番」ということはご存知ですよね?
アジが光を好むのは、餌となるプランクトンがそこに集まることを知っているからに他なりません。
このように、アジの習性を知れば釣果につなげられることができるはず!
ということで今回は、今日より1匹でも多くアジと出会うために、アジの習性についてご紹介します!
アジは昼行性の回遊魚
アジは夜の漁港で釣れるというイメージがありますが、実はアジは昼行性です。
基本的には群れで回遊し、明るくなると漁港の外側に出ていって、暗くなってくると漁港に戻ってきます。
日中は内海をグルグル、朝夕は漁港にも入ってくる

▲種差漁港を例にしたアジの回遊ルート(予想)
「明るくなったらパッタリ釣れなくなった」というのは、アジングにおいて日常茶飯事。
かといって毎夜安定して釣れるかといえば、そんなことはありませんよね。
アジの習性に照らし合わせると、明るくなって釣れなくなるのはそこが回遊コースであることが予想されます。
一方で、夜間の釣果が安定しないのはそもそも夜行性ではないから。
ワームやサビキが見えていない可能性もあるので、アジの溜まり場を見つけ出して丁寧にアピールする必要があります。
常夜灯は必須ではない

▲常夜灯の位置(オレンジ)と実績ポイント(レッド)
アジは光を好みますが、一方で明るすぎる光は避ける傾向にあります。
「常夜灯の下なのにアジが釣れない・・・」という場合は、まずは明るすぎを疑ってみるといいでしょう。
常夜灯どころか自販機の明かりすらない、そんな釣り場では潮通しのいいポイントを見つけることが大切。
アジの餌となるプランクトンは潮に乗って流れて来るので、明かりがなくてもアジがいる可能性が高くなります。
最北アジングのベストシーズンは夏

▲夏でも早朝(朝5時とか)なら軽装でOK!
地域によって微妙な差はありますが、一般的にアジングのベストシーズンとされているのは秋です。
しかし、ここ青森県においては秋より夏の方が釣れています。(※トラヤの体感)
水温の低さが影響していると思われますが、特に太平洋側はシーズンが短いので夏の暑さとともにアジングを楽しみましょう。
6~7月・10月は豆アジシーズン

▲種市漁港でのナイト豆アジング。
水温が徐々に上がってくる6月は、“豆”と呼ばれる10cm程度のアジが釣れます。
6月後半までは数が少ないですが、7月に入れば日中でも爆釣するように。
夜の漁港では、常夜灯下で豆アジラッシュが楽しめます。
シーズン後半の10月になると、水温が下がってくるのである程度成長したものは沖の深みへ。
まだ成長途中の豆や居付きを狙って釣りを展開することになります。
8~9月はサイズUP

▲20cmUPのアジ。
青森県の短い夏は、アジングのベストシーズン。
朝夕ともに良型が期待できるようになりますが、くれぐれも紫外線対策を忘れずに。
8月も半ばを過ぎれば、港内でも20cmUPのアジが釣れるようになります。
9月中盤からは台風の影響などで海が荒れ、一時期釣れなくなったりもしますが、時間が立てば再び釣れるようになるのでゆっくり待ちましょう。
釣り場のポイント選び
初めて訪れる場所であっても、アジングポイントを見つけることは難しくありません。
しかし、そうしたわかりやすいポイントは人気があって竿を出せないこともしばしば。
できるなら何度か通い、ランガンすることで自分だけのアジングポイントを開拓することも大切です。
防波堤の先端は鉄板ポイント

▲この防波堤先端は、春ならウミタナゴの良型が狙えるポイントでもあります。
アジの回遊コースは潮通しのいい所ですから、防波堤の先端は超一級ポイントです。
夏から秋にかけては昼でも関係なく釣れる事が多く、夜間は良型が狙えます。
ただし、アジ以外が釣れるポイントでもあるため、シーズン中は常に誰かいたり、混雑していて入れないことも。
また、外側(テトラ側)と内側なら外側に向かって釣りを展開したほうが、数・サイズ共に期待できるでしょう。
潮流れの良い場所やヨレがある場所

▲左側は潮通しのいいポイントで、右側はヨレのあるポイント。
防波堤の先端や常夜灯下といった鉄板ポイントに入れない、そんな時は潮通しのいい場所や潮のヨレがある場所を探しましょう。
夜間だと見つけにくいですが、水面に浮かんでいるゴミを観察したり、ジグヘッドの動きから探り当てることができます。
そうしたポイントが自分だけではどうしても見つけられない、そんな方は夜にエサ釣師がいるポイントを覚えておきましょう。
できるなら、どうしてそこを選んだのか理由を尋ねてみると、次回以降のポイント選びに活かせるかもしれません。
アジの習性を知って釣果UP!
ということで今回は長々とアジについて書きましたが、少しでも参考になれば幸いです。
習性を踏まえたポイント選びができるようになれば、場所取りは容易になり釣果もUPと良いことばかり。
他にもジグヘッドの重さやワームの形・カラーといった要因はありますが、それはまた別の機会にでも。
10月もすでに半ばとなり、アジングが楽しめるのもあとわずか。残り少ないシーズンを思いっきり楽しみましょう!
※釣りをするときは安全のためにライフジャケットを着用しましょう。
※漁港では漁師さんの邪魔にならないように気をつけましょう。